そして退院へ

退院までの日取り

リハビリを開始してから3日間はまだまだ歩行器が手放せない時間が続きました。その間に両親が見舞いに来た際にはリハビリを兼ねて病院の食堂まで足を運ぶなどして、少しでも早く歩行器無しで歩けるように頑張った。実際少し無理をするくらいが入院患者に求められます。よく言われていましたが、自分で努力をしないと治るものも治らない、とは誰かが言われていた。筆者はそういうお小言をもらうことはあまりありませんでしたが、主治医の先生や看護師さんたちにすればそうしてくれる事のほうがありがたいんだろうなぁというのも見ていて感じられたからだ。

病院生活ともなると、確かに身の回りの世話を看護師さん達が行ってくれます。しかしそれに甘んじているようでは治したいと思っても、治ってほしいと願っても、成就されることはない。病気の軽重はあれど、患者自身が早く治して退院したいと思わないことには始まらないのだ。たまに看護師さんから厳しい声を掛けられている人も見かけたものです。とりわけ、筆者の隣人は腰の手術はもちろんだが、オマケというには重い糖尿病も患っていたために食事制限などを強いられていた程。その方は2週間前後の入院で10kg以上痩せたと話していたので、それはそれで過酷な生活だったんだなぁと隣で思っていたものだ。

色々初体験な時間を過ごしていましたが、筆者にも待ちに待ったその日がようやく訪れます。

退院当日の出来事について

リハビリを行っていき、退院の日取りを決める際には主治医の先生が傷口などの容体を確認してから決めていきます。たまに患者本人が自らこの日がいいと進言したり、半ば脱走に近い形で逃げるといった事をしている人もいるという。それはそれでどうなんだろうと思うが、筆者の場合は穏便に決まった。ただ患者さん全員の総意としては、誰もが早く家に帰りたいと考えていることだけは間違いないでしょう。実際、筆者も早く家に帰りたくてしょうがなかった。

別に入院生活が嫌だった、というほどではない。特別トラブルに苛まれることもなく、きちんと身の回りについても過度なくらいに警戒はしていたので、問題は起こりませんでした。起こったら起こったで悶々としてしまいますが、無事に帰宅の途に付けた。それも予定日の前日には許可が降りたので、そのまま真っすぐ帰宅した、わけではありません。ここでもまた退院当日だからこそしなくてはならない手続きがあります。

退院となると、真っ先に思いつくのは入院費の支払いについてです。こちらに関してはその場で必ず支払わなくてはならない、というわけではない。人によりますが、前後してまた病院に訪れるよう通院日が設定されていれば、その時に用意してくれと病院側から指示が来ます。なので当日、必ずしも代金を持ってくる必要はない。

肝心の代金はいくら掛かるのか、その領収証は入院時に事務の人が持ってきてくれるので、それを確認しよう。極楽だった入院生活から一転して現実を思い知らされる一枚紙っきれですから、悩ましげだ。逃げるなんてしたらそれはそれで問題ですが、一番最初に話したように踏み倒しが横行しているので病院側も現在までは為す術がないというのも歯がゆい。

入院費を支払わないため、それ以外の退院時に必要な諸々の手続きを同様に専用の窓口で行った後、ようやく家へと迎えます。入院から退院まで、その流れを観察すると手続きというものの連続だったな、そう真っ先に思い出す。

再入院する場合

筆者は2週間のみでその後の容体は安定したので再入院、という事にはならなかった。しかし中には同じ症状で再度入院しないといけなくなったという人がいたとします。別の病気なら別、というわけでもない。この時にも3ヶ月以内に入院したら、先に入退院をした病院から支給された書類を提出しなければならないという決まりがあるのです。実際にこれは行っていないため詳しくは分からないが、色々な取り決めが存在している。

だが問題なのは『同じ症状で180日以内に入院した人』の場合だ。何が問題かというと、実はこの時医療保険などに加入している人はかなり重要な問題に出くわすのです。それは入院給付金という支援が、180日以内か越しているか、どちらかに傾きだけで支給額が大きく違ってしまうのだ。簡単にまとめると、

  • 180日以内での再入院時:1回の入院とみなされ、1回目の入院日数と合算して給付金が行われる
  • 180日超で再入院時:同様の症状でも初回入院とみなされ、給付金は規定通り支払われる

このようになる。

面白いところ、そう言ってしまうと軽んじていると思われてしまうくらい患者としては由々しき問題だ。いくら医療費が自己負担限度額などを申請してある程度抑えられたとはいえ、給付金を求める人は多い。その理由はやはり退院後の生活に関係しているからだ。すぐに復職できれば問題ないが、出来なければ固定休といえど休職中の経済的な事情に差し障りをもたらす。再入院をするにしても180日を超えた方が医療保険を受けている人には都合が良いのです。とはいえど、病がいつ発症するか分からないためこの辺のところはやはり本人の体調管理が事の次第を左右しそうだ。

医療費を払った後も

筆者は退院してから週明けの月曜日に病院を訪れ、今後の生活について諸注意を受けた。その日の帰りに窓口で入院医療費を払ったが、請求書を見たときにはやはり安いと思った。なにせ限度額を申請していなければ、20数万円その場で支払わなくてはならなかったのです。それでもきちんと手続きをすれば払い過ぎた分は返ってくるシステムになってはいるものの、手続きが面倒だからと後回しにしていたり、忘れたりしては損をするのは患者本人だけだというのを忘れないように。

入院から退院、その流れを初めて経験したから分かることは、体調が悪かろうとなかろうと決まったら時間を見つけてするべき手続きをする、この一択に限ります。病を治すにしてもまずは不安を取り除いてから治療する、これ以上に良いことはない。とはいえ、面倒なのももちろんあるが、そこはそれとしてきちんと理解した上で行動していこう。

知っておきたい、入院から退院までの流れ