入院当日も手続き・検査地獄

当日は当日でやることが多い

準備も終えていざ入院へ、となってもなんだかんだでやることが目白押しだ。事前に用意した限度額適用認定証を含めた書類、入院時に持ち込む荷物などを確認して病院へ赴いても、すぐに病棟へ案内されるわけではありません。患者となる人はまず、入院する際に必要な手続きを行ってからがスタートとなります。この時、入院前に認めておいた書類を一式提出します。限度額適用認定証もその受付で提出しますが、ここで1つ病院側とある種の契約を結ぶことになるのをご存知だろうか。

これは先にも話した、医療費の踏み倒しというモンスターペイシェントが発生しないようにする措置であり、入院当日になったら支払う『入院前納金』というものだ。払わない患者が出ないようにという病院ならではの対策だ、筆者が掛かった病院では2009年から実施しているとのことでやはりそれなりに被害があったのだろうと見ている。そんな裏事情聞き出せるわけないので詳しくは分からないが、大作としては納得できる。

この前納金についても人によって値段は上下します。

  • 分娩入院の場合:10万円
  • 保険診療の場合:2万円
  • 保険外診療の場合:5万円

あくまで筆者が入院した病院を参考にしているので、必ずしもすべての病院が当てはまるわけではないことだけは認識しておいてもらいたい。これはつまり、入院するために必要なお金と見ていい。前納金というのでお金は帰ってくるのかというと、正確に言えば医療費の請求時に差し引かれるものと見ていい。つまり、限度額+食事代などのその他雑費を合わせた値段から2~10万円差し引かれるので現金が帰ってくるわけではない。

病院の内情を思うとここまでしないといけないのか、なんて入院当日に病院ならではの苦しさが見えたような気がした。

手続きが終わった後の流れ

手続きをする際に限度額適用認定証を提示すれば、その時点で自己負担限度額がしかれるので安心します。2万円という負担で病院側が苦労している事を痛感させられるというシュールな場面もありますが、手続きが無事完了すればその後病棟へ赴きます。直行してすぐ病床へ案内される、と思うかもしれませんがここでもまたやはり手続きがあります。

何をするのかといえば、簡単にいえば入院期間の間お世話になる看護師さんと顔合わせをするのだ。これは結構大事なことです、筆者もまさかここまで色々とお世話になると思ったが、同時に助けられることの感謝もあった。それを当然とばかりに苦情を叩きつける困った人もいるらしいので、看護師という職がハードなのも患者になってやっと理解できた気がします。

看護師さんと顔合わせ後、身長体重などの必要な情報を記録し、その後は入院してから退院までの簡単な流れを説明されます。この時、あれこれ不安に思う点などがあれば質問して解消しておきたい。病院側としても不安を持ったままでいられるよりは安心して治療を受けてもらうに越したことはないので、瑣末なことでも聞いておこう。

個室って高いんです

この病棟での説明時に1つ、患者には選択肢が与えられます。それは『個室にするか、大部屋にするか』の二者択一だ。病院によっては二人部屋などもありますが、入院した先は四人部屋か個室のどちらしかなかったので、これもまた状況によって異なります。普通に考えれば個室、と言いたいところですが個室を選択するとその分だけ負担が大きくなるという現実を思い知らされます。

よくメディア、テレビドラマやアニメなどで登場人物が病院に入院し、個室を利用している場面があります。昔はそれが普通なんだと思っていましたが、いざ自分が入院してみると『個室にする』という選択肢はないんだと痛感させられた。通常大部屋、4人から6人規模の相部屋になると入院時に負担するベッド代は掛かりません。しかしこれが個室を選択すると、一日平均で『10,000円前後』のベッド代を自己負担しなければならないのです。しかもこのベッド代は先に話した医療費自己負担限度額の‘対象外'となっている上、入院日数に応じた代金を最終的に支払わなくてはならないのだ。また病院ごとに特別病室と呼ばれるものがあり、筆者が入院したところには一日『54,000円』、またもっと凄いところは『200,000円』前後の負担がのしかかるという。何処のセレブが入るんだと言いたくなります、後者の場合は室内にトイレ・バスはもちろんとして、電子レンジやコンロを備えたキッチンなど普通の1LDKみたいな病室もあるというから世界が違い過ぎます。

事情によっては

短期入院、それこそ数日程度であれば個室選択もありでしょうが、2週間以上となると重く乗りかかってくるお金の問題に苛まれてしまうのでそれはそれで辛い。そのため相部屋を選択するのが基本となっています、ただその相部屋でも病院によっては負担しなければならないという病院もあるので、入院時に渡される案内書などをきちんと確認しておこう。

個室なんて縁がない、そう思っていましたが実は入院時に個室へ強制的に移されたのだ。これには勿論事情があって、手術後の数日間は絶対安静状態となり。その間は相部屋ではなく病院側の都合で個室への移動もありえるのです。この場合、自身が望んで移動したわけではないためお金は通常発生しません。中には請求してくるところもあり、そこは病院ごとに違いがあるよう。この時はそうなんだと思っただけですが、これが後々とんでもない展開を招くことになるとは個人的に全く予想していませんでした。

説明が終わればいざ、病室へ

個室か相部屋か、どちらかにしてその他諸々の病状をどのように治療していくかの計画もこの時大まかな概要を伝えられます。そして注意事項として貴重品の取扱などを説明されたら、やっと病室へと案内されます。

初日から大変だ、と思うでしょう。しかしこれもまだほんの序の口でしかないのです。

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